１．アナログ広告の種類・特徴

アナログ広告には主な種類として以下の４つが挙げられます。

◆新聞広告

◆情報誌・カタログ

◆交通広告

◆ポスティング

それぞれの広告の特徴をご紹介します。

◇新聞広告

新聞広告（折込チラシ）のメリットは特定の地域の新聞購読者へ確実に広告を届けることが出来る点です。

若年層よりは中年層からシニア層の目に触れることが多い傾向にあります。

近年、新聞を購読する方は減少傾向にありますが、

昔から慣れ親しんだ『新聞』という媒体の信頼性を利用することで自社イメージの向上が期待でき、

安心感に繋がるでしょう。

また、新聞社の審査をクリアした広告のみが配布されるため、新聞に折り込まれることで、

必然的にチラシの信用性も高まりやすくなります。

一方で、新聞購読者の方にのみ届けられるため、ターゲットの年齢層を絞ることが出来ません。

また、即効性がある反面、継続的な効果は期待できません。

認知度を高めるためには定期的に継続してチラシを打つことがとても重要です。

◇情報誌・カタログ

いわゆるフリーペーパーのメリットは、無料配布という手軽さから誰でも手にすることができる点です。

本屋・CDショップや駅、コンビニなどで見かけることが多いため、

老若男女問わず広告を見てもらえる可能性は高くなります。

ただ、フリーペーパー自体のジャンルによって手に取る方の年齢層にばらつきがあるため、

自社のサービスとマッチする媒体に掲載するのが大切なポイントです。

◇交通広告

一番のメリットは視認性の高さです。

多くの人が利用する交通機関や施設で広告を出すことで認知される機会が多くなります。

特に都市部においては、公共交通機関の利用客数が多く、その分大勢の目に触れる機会も多くなります。

調べようと思っていなかった商品やサービスでも、

繰り返し何度も見ることによって刷り込みのような効果が期待でき、印象に残りやすいです。

また、“公共”色が強い電車やバスの広告は、新聞折込同様『信頼性』の獲得にも効果があります。

一方で、

・効果測定が難しい

・広告掲載までに時間がかかるうえ、厳しい審査がある

・他社との明確な差別化が難しい　

……といったデメリットもあげられます。

 ◇ポスティング

新聞折込、フリーペーパー、交通広告のメリットが

不特定多数の人々の目に触れやすくさせ、認知度を高められることであるのに対し、

ポスティングにはポスティングならではの強みがあります。

例えば、セグメント（選別）配布というものがあります。

「リフォーム業者の宣伝なので、マンションではなく戸建にだけ投函したい」

「エステサロンをオープンするので、20～30代女性が多い地域をピックアップして配布したい」

「不動産物件を紹介したいので、賃貸マンションにだけ配布したい」

「宛名を記載したくはないが、特定の会員様にだけチラシを届けたい」

……など、宣伝したい商品、職種、サービスによって配布先を指定することができます。

また、新店舗オープンやイベント開催時に合わせて、チラシを配るエリアや期間を調整することができ、

急なご依頼にもある程度の融通が利く点もポスティングのメリットです。

一方デメリットとして、チラシの枚数が多ければ多いほど配布に時間がかかってしまう点があげられます。

1ポスト1ポスト人の手で投函していくため、

新聞折込のように1日で何万枚を配布することは物理的に不可能と言えます。

２．アナログ広告のメリット・デメリットについて

≪　メリット

・多くが地域密着型のため、老若男女問わずその地域に縁のある人に届けられる。

・ターゲットの割合の多い地域や配布エリアを絞って効率よく広告を届けられるので即効性や反響が期待できる。

・複数回PRすることで、広告内容の認知・宣伝としての効果も得られる。

≪　デメリット

・掲載できる広告の情報量が限られているため、伝えたいポイントをおさえつつ

　分かりやすく見やすいチラシを作成することが重要。

・地域密着型に強い傾向があり、常に全国からの募集をしたい場合には適さないことも。

・一度の配布や掲載では効果が出づらく、複数回実施した方が良い。

３．まとめ

デジタル広告には、データを収集して集客効果を分析できる等、デジタルならではの大きなメリットがあります。

しかし同様にアナログ広告にはアナログ広告だけのメリットがたくさんあります。

例えば、デジタル広告は一人で見ることが多いのに比べ、

アナログ広告は家族や友人、会社の上司や同僚など複数人で同時に見る機会が多いことです。

また、多くの方が生まれた時から目にしているため、日常生活に当たり前に溶け込み、

違和感や嫌悪感を覚えにくい点もアナログ広告のひとつの強みです。

さらに費用面においても比較的安価に抑えることができるため、適切な媒体を選ぶことで

高い費用対効果が期待できます。

“自社がどのような内容のサービスを届けたいか”によって、より適した方法を見つけることが

最も重要と言えるでしょう。

スマートフォンが普及した今ではデジタル広告が多く利用されるようになりましたが、

老若男女問わず届けることができ、認知してもらえるアナログ広告の需要はまだまだ衰えないはずです。

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